無駄のない動き
口にして言うのは簡単ですが、実行しようとしてもなかなか出来ません。
実際にその動きが無駄のない動きなのか疑心暗鬼になると思います。
無駄のない動きはは分かりにくいですが、無駄な動きは分かりやすいと思います。
皆さん、ベッドにうつ伏せに寝る時、どのようにうつ伏せになりますか?
ベッドに手を着いて、そのまま胸からベッドへ着地してうつ伏せになることが多いと思います。
ところが、まずベッドに座りそこから仰向けになり、仰向けから寝返りしてうつ伏せになる方が結構多いのです。
年配の方に多い動きですが、子供や学生でもいます。
上記の方法で寝る方に、うつ伏せなのになぜ最初に仰向けになるのですか?と聞くとやりやすいからと答えが返ってきます。
痛めた箇所がある場合、上記のような方法がうつ伏せになりやすい場合もありますが、痛みもないのに座って→仰向け→寝返ってうつ伏せといらないプロセスが入る動きは、やってみるとやりやすいどころか結構しんどいものです。
ましてや筋力のない年配の方ほど上記のようなプルプル震えながらアクロバティックな寝返りをします。
とても危ないので、こちらからほんの少し指導します。そうするとヒョイッとうつ伏せになってくれます。
「やりやすいから」というのは自分であって、身体はやりやすいとは感じていません。
この点が無駄な動きの一番の要因かもしれません。
ヨチヨチ歩きの子供が筋力もないのに歩くことが出来るのはとてもシンプルに動いているからです。
歩く、立つ、座る・・・シンプルな動きほど無駄を省いてシンプルに動けばとても楽に動けます。